乗馬お役立ちガイド
乗馬の基礎知識
- 乗馬入門
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「これから乗馬をはじめようと思うけど、まず何からやればいいの?」
乗馬クラブを選ぼう
学校やスポーツクラブなどとも同じように乗馬クラブにもいろいろな所があります。 乗馬クラブを選ぶにあたっては、いろいろな基準や条件がありますので 様々な角度で吟味してみましょう。
Q. 家(自宅)から近いところがよいですか、遠いところがよいですか?
A. 通いやすさや立地条件で出来ることが変わってきます。
Q. その乗馬クラブはどのような方針で活動をしていますか?
A. ある競技に特化していたり、競技会志向だったり、アットホームにやっていたり。
Q. 必要な費用(会費など)はどれ位ですか?
A. 入会するには、入会金などを払うのが一般的です。
まずはいきなり一つの所に決めるのではなく、 何ヶ所かの乗馬クラブを廻ってみるのもいいかも知れません。
たいていの乗馬クラブでは体験レッスンなどを設けており、 その乗馬クラブの雰囲気を知るのにも役立ちます。
あなたが、これから乗馬をどのように楽しみたいのかを考えて、 自分にあった乗馬クラブを選ぶようにしましょう。乗馬ウエアについて
ライディングキャップ
乗る人の頭を保護します。サイズの合ったピッタリしたものを選びましょう。キュロット
動きやすく、体に合ったものを選んでください。膝の内側、股の部分に革や布での補強やグリップなどの滑り止めがあり、馬に意思を伝える妨げにならずに機能的に指示が出せるようにできています。ブーツ
ブーツ(長靴)は足を保護するとともに馬の腹部に当てることで乗り手の意思を伝えるための乗馬の大切な道具です。革製のブーツは柔らかいものから固いものまで、様々なタイプがあります。ジョッパーブーツ&スパッツ
タウンユースと兼用で使いたい方や移動が多い方などは、この2つを組み合わせて使用するとよいでしょう。 しかし、安全のためには革のブーツがお勧めです。
- 馬術競技
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乗馬を始めて少しずつ一人で乗れるようになったら試合に出場しましょう。
馬術競技—障碍飛越
基本ルール
馬場内に障害物を10~12個配置し決められた順序で障害物を落とさず、 拒否されずに規定タイムになるべく近くなるようジャンプ走行する競技です。服装—ヘルメット
選手の服装では3点固定式のチンストラップ付きヘルメットの着用が義務付け られています。色は黒か紺が主流です。服装—ライディングジャケット
ライディングジャケット(上らん)の色も黒か紺が主流ですが 国際試合では様々な色のジャケットを着用する選手が多いようです。服装—シャツ
衿が白であれば有色でも可。ネクタイやキュロットは白。服装—ブーツ
革製のもの(地方競技会や乗馬クラブ内競技会ではゴム製ブーツが 認められる場合もあり)鞭
長さ75cm以内の短鞭。馬術競技—馬場馬術
競技には決められた地点で決められた演技を行う規定競技と、あらかじめ規定された演技を盛り込んだ自由演技があります。
服装—ヘルメット
黒または濃紺服装—燕尾服・上衣
黒または濃紺服装—シャツ
白。アスコットタイ、ネクタイは白。キュロットは白かオフベージュ。グローブは白かジャケットと同色。服装—長靴
革製のもの。拍車
着用が義務付けられています。輸拍使用の場合は輪の部分が回転するもの。※各競技会などによっては鞭使用可や拍車着用義務なし等の例外規定がある場合があります。
馬術競技—総合馬術
総合馬術競技には、1日目の調教審査(馬場馬術)、2日目の耐久審査(クロスカントリー)、3日目の余力審査(障碍飛越)があります。
服装(クロスカントリー)—ヘルメット
3点固定式のチンストラップ付きのヘルメットであること。 落馬時にツバが目に刺さるのを防ぐ為、ツバのないものに、ツバの付いたヘルメットカバーを付けるのが 一般的です。服装(クロスカントリー)—バックガード
プロティクティブベスト。落馬時の危険防止の為、着用が推奨されています。服装(クロスカントリー)—キュロット
好みの色着用可。服装(クロスカントリー)—長靴
革製のもの。服装(クロスカントリー)拍車
着用は義務となっていませんが、着用する際は車輪がついていないもので、長さが3.5センチ以内のもの。服装(クロスカントリー)—鞭
使用する際は、75センチ以内。エンデュランス競技
エンデュランスとは馬に乗ってスピードだけを競うのではなく、 馬になるべく負担をかけずに、所定の距離をいかに早く走りきるかを競う 競技です。いずれの競技も40km以下毎とゴール後に獣医師による馬体検査 (心拍数、脱水症状、歩様のチェック等)が行われます。たとえトップでゴールしても、 この馬体検査で馬が極度に疲労していると判断された場合は失格となってしまいます。 その為、常に馬のコンディションに注意しながら走ることが求められます。
また、競技を進行する際に、選手と馬のほかに、 それをサポートするクルーや家族、友人など多くの力が必要となります。 この3者が一体となって助け合い共感を分かち合うので、完走したときの感動もさらに高いものとなるでしょう。
エンデュランスは年齢は関係なく、何歳からはじめても楽しくできるスポーツと言えるでしょう。
- 馬の手入れ
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馬に乗る前と乗り終わった後は、必ず手入れをしてあげましょう。
乗る前
馬を馬房から出して、繋ぎましょう。
用意するもの
テッピ /バケツ(水かぬるま湯入り)/ブラシ/タオル蹄の底につまったものをテッピを使って掘り出しましょう。 この時、蹄鉄がゆるんでいないか確認しましょう。
テッピは矢印方向に動かします。蹄叉が深く掘られると、物がつまりやすくなり蹄叉腐乱の原因になります。
タオルを固く絞り、顔を拭きます。目ヤニ等をやさしく拭きとってあげましょう。
毛並みにそって全身をブラッシングして、ゴミを取ります。
たてがみとしっぽの毛についたゴミもしっかり忘れずに。しっぽは良く見ないと、中の方にゴミがからまっていたりします。
乗った後
馬への感謝の気持ちをこめて、手入れをしましょう。運動中にケガをしていないかもチェックしながら行います。
用意するもの
テッピ/バケツ(水かぬるま湯入り) /ブラシ/タオル全身をゴムブラシでこすり、フケや汚れを起こします。そのあと毛足の短いブラシと金ブラシを使って、フケ、汚れを取り除きます。
ゴムブラシは円を描くように動かします。
金ブラシで、毛足の短いブラシについたゴミを取りながらやりましょう。
汗をかいた所と顔と股の間やこう門もやさしく拭いてあげます。 水またはぬるま湯で、ぬらしたタオルを程よく絞って拭きましょう。 何度かタオルをすすいで、馬がきれいになるまで行います。耳のうしろ、眼の上のくぼみも汗がたまりやすいので、丁寧に拭いてあげましょう。
股の間を拭く時は、けられないように注意して、うるさい馬にはあまりしつこくしないようにします。
全身を毛足の長いブラシで、毛並みにそってきれいにブラッシングします。蹄洗
テッピで蹄の裏を掘り、砂やゴミをかき出します。ブラシで蹄叉側溝と蹄底を水で流しながら洗います。 蹄球もきれいに洗ってあげましょう。
管から下の方に向けて水を流しながら砂や汚れを落とします。洗った時は、きれいなタオルで足を拭いてあげます。拭き終わったら、蹄油を塗って終了です。